永谷園の「磯のふきよせ」

ご飯のふりかけというと中高年の日本人なら、丸美屋食品の「のりたま」を挙げる人が多いかと思います。
しかし、私は何といっても、もう一度食べたいのは永谷園の「磯のふきよせ」なのです。

「磯のふきよせ」を食べていた時代は昭和30年代の終わりから昭和40年代にかけてだと記憶しています。
このふりかけの内容は「のりたま」に似ていますが、今振り返れば味は「磯のふきよせ」の方が美味しかったような印象があります。

ふりかけの中に入っている卵の量が「のりたま」の方が多く、黄色がたくさん見えるので「のりたま」の方が豪華な気分にさせてくれましたが、味は「磯のふきよせ」を支持したいと思います。
しかし、もう一度食べたいと思っても、もうすでに発売されていないことが残念でたまりません。

この「磯のふきよせ」が食べられていた時代は、日本が戦後貧しい食生活を強いられ、徐々に食料事情が良くなり、肉も時々、カレーライスなどに入るようになった時代だと思います。

米のご飯は各家庭で食べられていましたが、今のようにスーパーマーケットに行けばふんだんに食料が山積みされていたわけでもなく、また今の所得から比較すると低所得であり、魚、肉、野菜をふんだんに買うことができる時代ではなかったと思います。

そこでふりかけはどこの家庭でもおかずの補充に欠かせないものでした。
今のように食料がふんだんにあるとふりかけは見向きもされなくなってきましたが、時々、贅沢な生活よりもあのころの「磯のふりかけ」をご飯にかけていたころを懐かしく重い、また幸せな生活だったと振り返っています。